田の中勇さん、お疲れさま。

 1月13日、声優の田の中勇さんが亡くなられた。
 いや、もう、「田の中勇」さんというより「目玉の親父」だよ何度かのアニメ化鬼太郎やねずみ男の配役が変っても、さらには、実写版においても、目玉の親父の声は、あの声だったし、それ以外には考えられないよ。

 今後、どうするんだろ。

 田の中さんのご冥福をお祈りします。

ドラマ「木枯し紋次郎」を観た

 江口洋介さん主演の2時間ドラマで、15年ぶりに復活した「木枯し紋次郎」を観た。
 紋次郎と言えば中村敦夫さんの出世作。その最初のテレビドラマは、俺が小学校に入る前後くらいの放送だったと思う。親父と一緒に観たような気がする。もちろん、その後の再放送や続編での記憶の方が鮮明だが。
 中村さんのイメージが強いので、江口さんもかなりのプレッシャーがあっただろうと思うが、なかなかの好演だった。感情を抑えた演技で、みごとに紋次郎を江口さん流に昇華させ、無頼のヒーローを演じたという感じ。
 もちろん、冒頭での決め台詞「あっしには関わりのねぇこって」も健在。

「あっしには関わりのねぇこって」と素っ気ない態度をとったものの、結局は深く関わって(関わらされて)しまう。でも、人助けとかじゃなく、基本は自分の身に降り掛かる事を処理してるだけで、結果的に悪人をやっつけて善人の助けになったというだけ。極悪非道ではないにしても、気に入らない奴を殺すのにはためらいなく、結構バサバサと斬りまくってるし。
 史実を無視した異様に丈の長い合羽は、改めて今見るとかなり変だけど、それでもやっぱり格好いいね、紋次郎。

 斬ると言えば、旧作の(渡世人はまともな剣術を習った事もないだろうから、刀で、文字通り「叩き」斬ったり、突き刺したりするという解釈による)喧嘩殺法を周到していて、嬉しかった。
 エンディングは「木枯し紋次郎。上州新田郡の貧しい農家に生まれ……」というお決まりのナレーション(今回は女性だったが、淡々とした口調で、雰囲気はばっちり)と、上条恒彦さんが歌う主題歌。これも最高だね。
 時代劇ファンとても楽しく観られた作品だった。今回は、原作の持つ推理ミステリーとしての味わいもしっかりと盛り込まれていて、秀作だと思う。
 ぜひ、続編を期待したい。

 今夜は、iPodで「ちょんまげ天国」を聴きながら寝よっと(こんなCDを持っている俺も俺だな(笑))。

ぼうず頭のガキ

「この道はもっと狭くて もちろん舗装なんかしてなかったんだ」

 公園から高台へと続く坂道で 目を細めて話すその姿が
 ぼうず頭で半ズボンのガキに見えて

 そいつはジャリ道を駆出して行った

 親父の子供の頃なんて 知っているはずもないのに
 なんだか身近に思えた

「この道はもっと狭くて もちろん舗装なんかしてなかったんだ」

 日向夢想/夢想人企画

あぶすとらくと1966

 初出 1991年5月 びといんねっと
 自家製本詩集「1966」(1993/06)収録

 参加 いつかなりたい小説家

納骨

 昨日の15日。新しく建てた墓に、親父の遺骨を納めた。亡くなってから5年。ずいぶん待たせたな。
 何も残してくれなかった親父。いや、別に何かを期待なんかしてなかったので、それは構わない。そのかわり、俺も何もしてやらない、と……最初はマジにそう思った。
 しかし、お袋が「墓を建ててくれ。もちろんお前の名義で、お前の家の墓で。だけど、そこにお父さんも入れてやってくれないか」と言って来た。
 親父にあれだけ苦労させられたお袋が、そう言ってくるのなら、しょうがない。
 親父が意識不明になる間際、全身にガンが回って、ろれつもまわらない口でヨダレをたらしながら「今まで、苦労かけたな。すまなかった」と言ったそうだ。それまでは一度も謝ったことが無かった親父が。だから、それでお袋は、親父を許したそうだ。
 俺は、親父を許せない。だが、お袋には、これ以上の苦労はさせたくないからな。お袋のために、弟と半分ずつ負担して、我が家の墓を建てた。

 親父よ、お袋に礼を言えよな。

 親父が亡くなって4年半。なんとか資金も貯まり、先日、墓所の申込みをしてきた。
 数年前に「代々の墓は姉さんが継いで、俺はそこには入れない」と言っていた親父。さらに「俺はどうでもいい。お前の代から新しく築いてくれれば、それでなによりだ」とも言っていた。

 もう、家庭を顧みない、どうしようもないバカな親父。
 親父、あんたはどうでもいい。ただ、お袋が可哀想じゃねぇか。呂律も回らなくなった状態で、最期に「苦労をかけて悪かったな」といったそのひと言で全てを許した、というお袋には、これ以上の心労をかけたくない。
 憎まれっ子の親父が、まさかあんなに早く逝くとは思ってなかったからね、蓄えがゼロの俺は、あわてたよ。その辺はあんたに似ているのだろうなと苦笑してしまうね。
 俺一人じゃなく、弟も半分出資してくれた。
 新しい我が家の墓。その片隅に、親父、あんたもいれてやるよ。しばらくはひとりだけどな。

 墓の工事が終わるのは来年3月。

腕時計/結婚記念日2007

 昨日、3月31日は、結婚記念日(満16年)だった。
 ちょっと前から、嫁さんと「お揃いの腕時計が欲しいね」と話をしていて、今日、一緒に買いに行ってきた。
結婚記念日腕時計
 ソーラー電波時計。メンテナンスフリー。楽ちんだぜ。
 そんなに高い物じゃないけどね、嫁さんも喜んでくれた。よかったよかった。
 16年目の結婚記念日を祝っての腕時計。大切にしたい。

 腕時計を買ったのは約10年ぶり。
 今までのはお気に入りで、大切に使ってきたのでまだまだ問題なし。その10年間使った時計は、中学生になる息子に「使ってくれるか?」と聞いたら、ぜひ欲しいというので、譲った。
 親父の大切な腕時計を譲ってもらう……なんか、そういうのにちょっと憧れてた(けど、俺は貰った事はなかった(笑))。
 寝る前には、腕にはめて嬉しそうだったよ。