オレンジの引き線

 昨年、宅建士受験を決意するも、その思いはすぐに萎えた。過去問集を購入して半月ほど頑張ってはみたのだが、憶えられない。まったく書込みすらしていない過去問集とテキストは、旬のうちにネットオークションに出品した。
 俺は衝動的に決断することも多いが、できそうもないと判断すると諦めるのもまた速いのだ(笑)。

 少し前の3月中旬。建築基準関係法令集の2021年版を購入しなければと思い、ネット書店で物色していた。去年までは通称〝オレンジ本〟と呼ばれている縦書きのを愛用していたのだが、縦書きに特に拘りはないので、横書きの方が判読しやすいかなと、今年は久々に横書きの法令集の中から探した。
 まぁ、昨今は、縦書きの法令集は少ないのだが。

 購入する法令集を物色している時「建築士試験に持込み可」とか「試験に最適な紙面」などの宣伝文句が目に入る。
 そして、そこから何気なく、一級建築士試験の情報なんかを検索してみた。

 今年、受けてみようかな。

 ちょうど10年前の2011年に二級建築士試験に合格して現在に至っている。
 この間、一級を受けようなどと思った事はない。二級でもかなり辛かった。あの時より更に記憶力も気力も衰えている身で無理だろう。

 だが、挑戦してみたくなった。正直に言って、〝本気度〟は75%と言った所。いや、受験することは決めたのだが、「ダメモト」という気持ちなのだ。
 なので、完全独学。まぐれで(笑)学科試験に合格したら、二次の製図試験対策は資格学校や講習会を考慮する。が、それでも、製図試験は一発合格は無理と思う。

 そもそも、学科試験まで3ヶ月しかない。いくら二級建築士としての知識があるからと言っても、一筋縄ではいかないはず。
 本気度75%のダメモトで受験するが、もちろん、一級建築士試験を甘くみているつもりはない。

 そんなわけで、今年は「完全に建築士試験向け」の法令集を購入した。

 告示の掲載がないので、実務ではとても使いづらい(笑)。が、インデックスや線引きの説明資料はさすがだな。

 しかし、10年ぶりの線引き。2日やっても終わらねぇ!(笑)

 ともかく。
 一級建築士受験、完全独学でやってみる。

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