東京弁

 俺育て!虎ヘッド風味:第二部二幕 なまり に、ねこぱんち!

 たぶん、北海道以上に、東京は「自分は共通語を話している」と思い込んでいる人が多いんじゃないかな。
 そしてたぶん、それについて異論は少ないんじゃないかな。

 俺はまぁ共通語を話しているとは思ってないけど、東京弁だとも思ってない。
 東京って色々な所から人が集まって住んでいるし、東京弁っつーか、生粋の江戸弁(銭形平次がしゃべってるような言葉)となると、それこそ大江戸八百八町の範囲内くらいのわけで、当時世界有数の巨大都市だったとはいえ、意外と狭い範囲なんだよ。

 俺の日常会話は、東京弁とも違うな、と時々言われる。足立区の北西部出身だしな。オフクロは群馬だし。

 よく「江戸弁は”し”と”ひ”が逆になる」と思ってる人がいるが、あれは嘘だと思う。正しくは「”ひ”が”し”になる」だけ。”し”は”し”のまま。「コーシーはブラックで」とか「おれっちの庭はネコのしたいだよ」とは言うが、「ダイコンのみそひる」とか「ヒマウマのヒマは黒か白か?」とは言わない。

 で。俺も「しと(人)」とか言うなぁ。
 あと、怒った時に江戸弁っぽくなる。

「ちんたらやってっと、おっつかねーぞ」=だらだらしてると終わらないよ
「っつってもしゃーねーだろ」=そんな事いってもはじまらないぞ
「しとの事、聞け!」=俺が言う事を聞きなさい

 とかね。

 無意識に使ってたけど、促音の「っ」が多いのは、江戸弁の特徴なのかな。すしバーさんに指摘されて気付いた。
 確かに、

「すっとんでっくから」=急いで行くから
「んなっとこつったってんなっつったろ!」=そこに立って居るなと言ったでしょう!

 とか言うよ、俺も。
 お。やっぱり意外と東京弁つかってるな!
 でも、生粋の江戸弁じゃなく、なんか色々混じってるのは間違いなさそうだが(笑)。

 あと、駄洒落というか語呂遊びというか、いわゆる「恐れ入りやの鬼子母神」みたいな言い回し(齋藤孝さんによると「付け足し言葉」というらしい)も使う。
「オッケー桶川」は常用してる。

声に出して読みたい日本語
齋藤 孝

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コメント

  1. 少佐 より:

    なまりですか・・・。
    怖い怖いと言われることの多い大阪弁の中でも最もダーティと言われる河内弁ですよ、私。

  2. すしバー より:

    あと、江戸の人の「こんちくしょうめ!」の使い分けが好きです。
    標準語に訳すと、とんでもないこと言ってるんですよね。
    でも、TPOにわけて使い分けられる「こんちくしょうめ」になんというか、粋を感じてしまうわけです。
    一番好きなのは、照れ隠しの「こんちくしょうめ」ですね。

  3. びといん より:

    少佐さん江
     河内弁、恐そうですよね(笑)。

    すしバーさん江
     江戸弁の「こんちくしょうめ」は様々な意味で使われる、深い言葉ですよね。関西での「あほやなぁ」みたいな使い方もするし、自分への戒めや照れ隠しにも。