界導士ジノイ 02

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 こんな時間に入る打信など、どうせろくな用件ではないだろうと思い、デマゴー
グ・フランクリンは苛立った。
「フランクリン大統領……、例の件ですが」
 デマゴーグの思いは当たったようだ。
「ゼイルか。無線はよせと言っただろう。傍聴される」
「すみません」
「で、なんだ? 手短に言え」
「セシリス王子を見つけ出したのですが……」
「ですが?」
「その……。界導士らしき男が現れまして」
「界導士? なぜセシリスと界導士が関係あるのだ?」
「あのぉ。お言葉ですが、ヴェ教団の狙いは、もしや、我々なのではないか、と……」
 ゼイルが躊躇しながら言うのを、デマゴーグが遮った。
「そんな事があるか!? ヴェ教団は、ちゃんと入査予告をしてから乗り込んでくる
と聞いたが」
「そうなんですか?」
「もういい! ゼイル、貴様たちは、セシリス王子を連れ帰ることだけを全うすれ
ばよいのだ。もう切るぞ」

(c)日向夢想/夢想人企画

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