寝耳に水とは、まさにこの事。
昨日5月21日夕方、ツイッターのタイムラインにあった投稿から、柳家喜多八師匠の訃報を知った。
特に柳家/柳亭、古今亭を贔屓にしている俺としては、大いなる大打撃だ。
誰か、師匠が寝ている布団の四隅を持って頭と足を入れ替えて呪文唱えてやらなかったのかよ……。
いつもマクラではやる気がなさそうに「あたしゃ虚弱体質でして」って言うのが定番で、単なるネタだと思って大笑いしていたが……。
喜多八師匠を知ったのは、ほんの数年前。テレビ番組「TBS落語研究会」で見てから。
その時の演目が「死神」で、やる気のなさそうな虚弱体質キャラでのマクラから本編での死神登場のくだりまで、スムーズに入り込めた。
死神は最初はやる気なさそうな飄々とした感じだが、しかし、噺が進むにつれ凄さがます。そして最後は落語ではあまり多くはない「救われない」結末。
喜多八師匠の風貌とキャラクタに見事にマッチした快作だった。
すっかり喜多八師匠のファンになっちまった。
前述のように、師匠を知ったのがつい最近であるため、いつから虚弱体質キャラを演じていたのかはわからないが、近年は、身をも芸に取り込んでいたのかなぁ。
ついぞ生の口演を聴けなかったのが悔やまれる。
柳家喜多八師匠、お疲れ様でした。
あじゃらかもくれん、きゅうらいす、てけれっつのぱぁ!
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