落語、懐石、寿司、花火を堪能した夏の一夜

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 今日は約1年ぶりに両国へ。隅田川花火大会を見物がメイン……ではない。
 向かう先は、大大大大っファンである古今亭菊之丞師匠の高座とおいしい料理が楽しめる「吉葉寄席」だ。
 2〜3ヶ月に1度のペースで、両国のちゃんこ割烹「吉葉」で開催されているこの会。定員40名程度の予約制で、菊之丞師匠の高座が約1時間(通常は二席)聴けて、その後は師匠を交えての懇親会。何度か参加しているが、ホントいい会だ。

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 なぜ、高座に電球が!(笑)

 今日の演目は「子別れ」をなんと上下通して。大ネタなので今回はこの一席。後半は有名でそこだけを掛ける噺家さんはたくさんいて、俺もこれまでテレビの演芸番組で何度か聴いたが、前半は初めてだったので、最初は(中入りにはいるまで、つまり前半部分では)何の噺かわからなかった。
 通しで聴くと、棟梁が真面目になって、別れた妻子と縒りを戻す——後半の有名な噺——がなお一層心に染みる。映画でも落語でも、動物ものや親子愛話には弱いんだよ、俺。終盤は泣きそうだったぜ。

 マクラで隅田川だの屋形船だのって言っていたので、季節的にも「俺の大好きな『船徳』をやるか!?」とも期待していたんだけれども、良い意味で期待が外れた。いや、菊之丞師匠の「船徳」も聴きたいなぁ。頼りない若旦那のしぐさが似合うんだよな、師匠は(笑)。
 それはさおておき、菊之丞師匠は、毎回ニクい演目を掛けてくる。今回もやられた(笑)。「たまには珍しい趣向で」とおっしゃっていたが、「子別れ」を通しで聴けるという本当に貴重な高座だった。

 懇親会料理はいつもは——夏でも——ちゃんこ鍋なのだが、今回は初めて「夏季特選料理」とのことで、懐石料理と寿司。これもさすが吉葉、美味しかった。

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 次回11月は都合により参加できないんだけれど、またその次を楽しみにしておこう。

 帰り。隅田川花火大会の後半を、穴場的な路地に座り込んで観賞。これも綺麗で素晴らしかった。

 落語、懐石、寿司、花火。いい「江戸の夏のひととき」だった。
 今回もご同行してくださった鴻池の猫兄貴、ありがとう! お互い、また明日からの活力が沸きましたな!

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