ラスト1枚!

 先日の9月11日、二級建築士試験の設計製図試験(二次試験)が終わった。
 ミスをしてしまったけど、とりあえず終わった。
 もう、終わってしまったのであれこれ言ってもしょうがない。悔い無し……とはいえず、悔いが残る感じなんだけども、ギリギリで合格してくれてればいいなぁ。
 今年はとにかく学科試験を合格、製図は2〜3年のうちに受かればいいや、という気持ちでいたけど、ここまで頑張ってきたんだから、やっぱり合格したい(笑)。

 まず、製図試験での、最重要の設計条件。
 ・住宅部分とは別に、趣味室への屋外からの専用出入口を設ける。
 ・趣味室に隣接して屋外テラスを設け、上記専用出入口とは別に、自転車を支障なく屋外テラスへ持ち出せる出入口を設ける。
 ・花壇のあるガーデニング用の庭を設け、その庭に隣接して家事室を配置、直接行き来できるようにする。
・建物の耐震性を確保する。
 これらを外すと、一発ドボン。さすがにこれはミスはなかったよ。

 敷地条件等。これは考慮するとかじゃなく、「入れ物」の指定ね。
 敷地形状18m×18m、北側に6m道路。1低住専で建ぺい率50%。 建物の最高高さ10m以下、軒高7m以下。前面道路に接する部分の長さの40%以上の部分に植栽を設ける。
 延べ面積160平米以上200平米以下。
 家族構成は夫婦(40代)、子ども2人(男子小学生、女子小学生)。

 以上の条件から、課題としては小規模で、作図量(平面図と伏図の、線の量)は少なく、エスキスがまとまりさえすれば、作図は比較的楽だった。
 例えば、無理やりにでもエスキスをまとめて作図に入れば、描く量は少ないのだから、作図力(表現力)が問われる。つまり、プランニング力の方に重きを置いた課題だったのかなと感じた。そして、描き上げた図面同士の比較では作図力の勝負。いやぁ、今年の問題は良作だと思うな(って、偉そうな事を言える立場じゃないけど)。

 設計課題からは予測できないサプライズ条件が毎年盛り込まれるようだが、今年は「ガーデニング用の庭」だった。家事室に隣接させ、少なくとも直径4.5mの円は内接できるスペースを確保。さらに、居間から眺める事ができる花壇を設置。趣味室から自転車を支障なく持ち出せる屋外テラスからも、ガーデニング用の庭が眺められないといけない。
 今年の課題は実質的には「趣味(自転車)室のある専用住宅」ではなく自転車趣味室以上にガーデニング趣味関連の計画の方が面倒だった。まぁ庭よりも建物の条件の明示の方がメインにはなるのだろうけどね。

 資格学校での、ラスト1枚である復元図面(当然本番で描いた物はその場で回収されてしまうので、忠実に再現してもう一度描いて、資格学校へ提出するための図面)を描き、提出した。

 恥ずかしながら、試験本番で描いたエスキスと、後日描いた復元図面をアップしちゃうよ。本当は問題文もアップしたいんだけど、「禁無断転載・複製」ってなってるのでね。

(画像クリックで大きく表示)
2級エスキス
2級製図復元図面

 自覚しているマイナス点。
・主要室と思われる予備室の室名を記入忘れた。
・家事室への動線が居間を経由するもののみ。
・シャワー室の広さ(指定は適宜)が、常識の範囲を超えた大きさ。

 微妙なところ。
・駐輪スペース。「植栽等によって道路から直接見えないようにする」とされているが、門から見えてしまう。
・居間。「花壇を眺められること」とされているが、ギリギリ。

 18日に、この復元図面の採点結果を聞きに行くのだ。(´・ω・`)

 ……2ヶ月間、リビングに出しっ放しで毎日製図練習に使っていた製図板を、今夜、片づけた。

コメント

  1. むつみ より:

    お疲れさまでした。合格しててほしいです。
    限られた時間の中での製図だからミスのない人はいないだろうけど、大ポカがなければ、もう結果を待つしかないですよね。・・・人事は尽くしたわけですから。発表は12月か。長いですね。
    ホントにずっと緊張した毎日だったでしょうから、まずはゆっくりとお休みください。

  2. びといん より:

    むつみさん江

     ありがとうございます。
     今年の課題は比較的簡単でした。ゆえに、条件を満たして作図を完成した後の勝負だろうと、資格学校の先生に言われました。
     作図完成できる受験生が多いだろうし、描き上げられた人は死角がないだろうから、あとは細かいミスや印象点が合否を分ける、と。
     そんな事は承知してるんですけどね。だけどミスしてしまうのが本試験なんですけどね。

     いやぁ、しかし、「予備室」の室名記入忘れは悔しいです。