昨年10月からBSプレミアムで再放送中のNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」が好評のようだ。
俺は一昨年の春にNHKオンデマンドで初めて視聴——というか、“鴻池の猫兄”から「ちりとてちん」を勧められて、それを見たさにオンデマンドの契約をしたのだが(笑)——して以来、大好きになってしまった作品。
ツイッターでも盛り上がっていて、喜ばしい。2007年の本放送当時はツイッターも今のように一般的ではなかったし、一昨年はほぼ俺だけだったので、今回の再放送で多くの人たちと面白さを共有できるのが楽しい。
NHKオンデマンドでいつでも視聴できるのだが、やはり毎日15分ずつというのが良い。
このドラマ、セットも素晴らしく(詳しくは失念したが、何かを受賞したはず)、特に物語の中心になる「草若師匠の家」がどうにも気になる。古い数寄屋造りの京町家がよく再現されている。
この草若邸の平面図を探したのだが、どこにもない。セット間取り図が公開されていて、NHK公式の雑誌などでも紹介されていたが、あくまでも“セット”であり、完全ではない。
そんな訳で、「草若邸平面図【完全版】」を描いてみた。
実は昨年の夏——この再放送が始まる直前——にエスキスは済んでいたのだが、ネタバレになるやもしれんと保留していた。個人的には6年以上前のドラマに対してネタバレもなにもないだろうとは思うが、まぁ、この作品については、初めて視聴する方々にはあまり事前情報を入れずに観て楽しんでいただきたいとも考えてね。
NHK公式の「メモリアルブック」に掲載されている草若邸セット間取り図を元にしているのはもちろんだが、それには台所や居間の北側(だと思う。庭の反対側ね)や2階がないから、それらを補完。さらに、建築構造的観点から柱をちょっと修正。
畳。草若師匠の部屋だけなぜか琉球畳なんだよね。
風呂は、草若師匠の「草々はよく風呂場で稽古をつけてやった」という言葉から解釈し、ちょっと広めに一坪(今風に言えばUB1616程度)とした。
居間の奥から稽古場へ抜ける所。ここが小廊下なのか稽古場なのか、さらにこの北側に扉があるのかないのかよく解らなかった。扉があるとしたら、そこが便所かもしれないが、この部分は諸々悩むよね(笑)。
稽古場の北側、窓の隣には箪笥があるけど、これは造付けではなく床の間に置いてあるように思う。家具や植栽は面倒くさいので省略。
この平面図はドラマにおける「初期バージョン」だ。ってもう言ってもいいよね。再放送でも、草々が壁を蹴破ってしまったし……ってことで……(ニヤリ)
次は和田家平面図【完全版】を描こうかな(気が向いたら)。
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