地図に残す仕事

 昔、大手建設会社のCMで「地図に残る仕事」ってのがあった。
 こんな感じ。

 子「お父さんはどういう仕事をしているの?」
 父「地図に残る仕事だよ」

 俺も建築設計や現場監理をしているので、関わった建物が「地図に載る」ことはある。
 成果のひとつとして、嬉しいものだ。

 閑話休題。

 地図記号のデザインを公募 「老人ホーム」と「風車」 (Yahoo!ニュース:社会 2005.09.07)

 国土地理院が、新しい地図記号2種類のデザイン原案を募集するというもの。
 募集の表題は、「地図に残す仕事してみませんか」となっている。
 まさに「地図に残す仕事」だよな。
 初の公募らしい。しかも、小中学生から募集ってのもいいね。

 建築物や構造物は、耐用年数が来れば、普通は解体せざるを得ない。保存や復元というのもあるが、そういう恵まれた物はごく一握りだ。物である以上、ましてや入居者・使用者の安全を考えると、仕方のない事。
 現物がなくなった時、残るのは写真や文書などでの記録。
 そういう意味でも、「固有物に対して」ではないかもしれないけど、地図記号として、自分のデザインが末長く残るってのは、かなりやりがいのある「仕事」ではないかな。

 こういう夢のある事業は、大歓迎だね。
 行政も、たまに良い事するよね(笑)。

 募集詳細は、国土地理院のサイトを。

コメント

  1. むつみ より:

    こ、これは面白い!。いいなあ、あたしも応募したいなあ。実はあたしは中学生だったんですよ・・・って、ダメか(笑)。
    これを考えた小中学生って、絶対地図が好きになりますよね♪。

  2. ロバ子 より:

    風車って、簡単そうに思えますけど
    下手すると卍とかぶるから意外に難しいですね・・・

    地図とか、書物に残る仕事かぁ・・
    いいなぁ。

    私の仕事では無理ですわ・・・。゜(゚´Д`゚)゜。

  3. びといん より:

    むつみさん江
     こういう粋な事考える役人ばかりだと、日本も安泰なんでしょうけどね。
     地図に興味を向ける啓蒙の意味が多分にあるんでしょうけど、子供たちの興味はひきそうな話題でしょ。

    ロバ子さん江
     そう。実は風車は卍とかぶるから、プロもお手上げだったのかもと邪推してしまいます。老人ホームも。
     ここはひとつ、子供たちの柔軟な発想で、大人たちを助けてあげてほしいのもです。

  4. てりこ より:

    「地図に残す仕事」っていうフレーズがなんとも
    いい響きですよね〜
    でも、もう少し早く…夏休みの宿題みたいにして募集すれば
    よかったのになーって思います。
    自由研究にも出来そうだし。
    あ、全学年の子供が自由研究にしたらスゴイことに
    なっちゃいますね(爆)

  5. びといん より:

    てりこさん江
    「〜〜に名を残す」ってのは、多くの人の憧れですよね。
     もちろん名も無き達人が世の中を支えているんですが、「地図に残す仕事してみませんか」なんて、ぐっときますね。