無料博物館/荒川知水資料館

 全国には無料で楽しめる公営などの博物館が多数ある。
 我が東京都内にあるそれらで、俺が見学済みの施設を、(独断と偏見に満ちた内容で)紹介していくシリーズ。

 荒川知水資料館(北区志茂)

 東京メトロ南北線赤羽岩淵駅から徒歩10分、JR赤羽駅から徒歩20分と、ちょっと歩くと、荒川に出る。
 その荒川と隅田川の分流点、国土交通省荒川下流河川事務所の隣接地にあり、同事務所と北区が協同で管理運営しているのが、ここ知水資料館。
「ちすいしりょうかん」と読むが、河川事務所が管理しているからといって「治水〜」ではない。
 多くの人に荒川の事を知ってもらおう、という目的で命名された。

 いつもの見学レポートでは、職業柄、建物外観の感想から入るのだが、訳あって今回はやらない(笑)。

 ここでは、荒川(特に下流部)についての歴史や生物等、環境教育や総合学習に役立つ展示や資料が多数あり、荒川に関する書籍も閲覧することができる。
 土日には、子供のためのワークショップ(有料)も開催されているので、小学校の自由研究題材を得るには良いと思う。
 最近はすっかり景観に馴染み、自然の川だと思っている人も多いだろうが、この資料館を一通り巡ると、荒川下流部は、かつては荒川放水路と呼ばれた人工河川であることを改めて認識させられる。
 また、大人的な見方・言い方をすれば(笑)、この放水路掘削を主とする水害対策工事の統括を務めた、青山 士(あおやま・あきら=荒川下流河川事務所初代所長)の功績にも感動を覚える。

 この知水資料館には、個人的な思い入れがある。建築工事に少し関係しているのだ。。
 なので建物の仕様への批評は他の方に任せるという訳だ(笑)。

 ともかく、目の前には荒川が流れる。放水路の歴史の中で重要項目である、旧岩淵水門(赤水門)周辺は、散策歩道として整備されている。
 晴れた日に、ここからのんびりと川沿いを歩いて下るのもいい。
 1時間も歩けば、金八先生の舞台となり、ロケ地になった、見慣れた?風景も、たくさんあるよ。

 関連リンク
 ARA 荒川下流河川事務所公式サイト

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