かわいいか、かわいくないかが命の分かれ目……?

 ツイッターで「かわいいか、かわいくないかが命の分かれ目」みたいな一文が目に付いた。某県の動物保護団体のサイトの文章からの引用のようだった。
 この一文だけを拾って持論を展開するほどの馬鹿ではないし——そもそも、そういう論客でもないのだけれど——この機会に、いなりを迎えた顛末をちょっとだけ、綴ってみる。

 いうまでもなく、イヌ、ネコにも命はある。虐待事件は論外だが、行政殺処分なんかもなくなって欲しいと切に願うが、自分では特になにも行動を起こしていない。
 いわゆる「野良犬」は見かけなくなって久しいが、「野良猫」は家の近所でも散見する(「地域猫」という言い方は詭弁のような気がして、個人的には好きではない)。不幸な野良猫を減らそうと、保護したり、増えないように避妊・去勢手術をしているボランティアさんもたくさんいらっしゃるようだ。
 現在我家にいる〈いなり〉も、そういうネコの保護活動をされている方からのご縁で、我家の子として迎えた。

 で。冒頭の「かわいいか、かわいくないか」とは、どういう意味なのかが解らなかったのだ。外見の愛らしさ? トイレを覚えないとかわいくない?

 俺はネコ好きなので、どんなネコでも可愛くみえる。
 いなりを見つけたのは、保護主さんのWebサイトだった。「おだやかでおとなしくいい子なんだけれど写真映りが悪いので、なかなか里親がみつからない」との事。
 確かにちょっと藪睨みで、現在でも写真を撮ろうとすると嫌な顔をするが(笑)、俺は、そのWebの写真で一目ぼれ。当時はまだ先代の〈にゃあ〉が存命だし、いなりは家猫訓練中で里親募集はしていなかった。それに二頭は飼えないなと思っていた……という矢先ににゃあが16歳で他界。その直後に、あの子が里親募集サイトに掲載されている!
 すかさず保護主さんにアポをとり、ご対面。もう、運命を感じたというか、にゃあの「さびしがらないで」という導きというか、そんな気がして、いなりを引き取った。当時推定2歳。
 保護主さんには「子猫は比較的早く里親が見つかるが、大人猫を希望している人の方が信用できる」と言ってもらえた。まぁ、俺自身は一目ぼれしただけで、そんなに深く考えてはいないんだけどね(笑)。

 行政殺処分に持ち込まれる動物に「飼えなくなった」というのが意外に多いらしい。そんなやつは最初から飼うな! と言いたい。俺はネコしか知らないが、一緒に暮らすと家族だよ。家族の面倒は最期までみようよ。
 現在が幸せかどうかは、いなりにしか解らない。残念ながら人間とネコでは言葉が違うからね。
 でも、俺なりに最大限の愛情をそそぐ事(と共存のためのしつけ)はしているつもり。
 写真映りはブスでも(笑)、君の穏やかで、スリスリゴロゴロ甘えん坊な性格は、家族みんながわかっているよ。
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みやびさん、お疲れさま

 いなりとのご縁を頂いた元保護主さん宅の猫・みやびさんが9歳で亡くなったそうだ。
 そもそも1年前に重病で体重2kgの状態で、そのまま看取るのも覚悟のうえで保護した子との事。
 家族として猫10頭と犬1頭、他に常に2〜3頭の猫を保護して、家猫修行をさせ、しっかりとした里親さんを見つける活動をしていらっしゃる方。

 いなりとのお見合いで先方に伺った時に「子猫だとすぐに里親がみつかるが、(いなりのような)大人猫をかわいいと言って里親になってくれる人の方が信用でいる」とおっしゃってくれた。
「(保護活動は)できる範囲でしかやっていない」と言われるが、生半可な気持ちでできる事ではない。あえて下衆な事を言えば、そこいらの“外猫に無責任に餌をやるだけのネコジイやネコバア”とは大違いだ。
 まぁ、どういう対処にせよ、俺も含めて人間の身勝手ではあるのもまた事実だろう。なにしろ、現在の人間は、猫族の言葉が理解できないのだから。ドラえもんのホンヤクコンニャクが欲しいと、常々思うよ。マジに。

 閑話休題。
 さきほど、お悔やみと、いなりの近況報告もかねて、ちょっと電話でお話しをしたが、あらため素敵な方だと思ったよ。前述のような活動をされている方なので、猫さんを看取る事も少なくないのだろう。でも、それを事務的に処理するのではなく、生前は親身になって世話をする。そんな当り前の事とはいうけど、当り前の事をするのって、意外と大変なんだよね。今の俺の心身状態からも、それは痛感する。
 でもね、犬や猫くらい人間になつくと、家族だよ。我家では溺愛も、もちろん虐待もしない。家族だからね。家族として躾けて、好き放題にはさせない。入っちゃ行けないところはダメだとかね。
 あ、俺の事はどうでもいいや(笑)。

 最後にみやびさんこれだけは言いたい。「良い人に保護されてよかったね。最後の1年間は幸せだったでしょう」と。「お空で、にゃあに会ったら、よろしくね」と。

 慎んで、みやびさんのご冥福をお祈りします。

脱走防止柵

 里親としていなりを引き取るにあたって、保護されているぽちさんからの条件のひとつとして「完全室内飼育で、窓などに脱走防止対策を施すこと」と言われていた。
 それについては全く異議無し。我家はマンションの二階なので、室内飼いにせざるを得ない所もある。ぽちさんとしても、いなりに平和で幸せに暮らして欲しいという願いゆえの条件であろうし。

 ぽちさんのお宅にお見合いに伺った時に教えてもらった物は、「百円ショップで売っているワイヤーネットなどで簡単に対策ができる」との事なので、もう少し仰々しい「脱走防止柵」を想像していた俺は、まず一安心(笑)。
 そんな訳で、いなりが引越してくる前に、脱走防止対策を実行。俺は工作は得意なのだ、任せておきたまえ!(笑)。

 いなり——になる前の仮名・ニム——とのお見合いの帰りに、さっそく百円ショップに寄って、材料を物色。しかし、その店には、ぽちさん宅で見たようなワイヤーネットは売っていなかった。
 なにか代用できそうなのは……と、見つけたのが、バーベキュー用の網。30センチ×50センチと大判の物。これを縦横に2枚ずつの都合4枚を結束バンドでつなげて、高さ約95センチ×幅60センチの、真ん中で折畳める柵を作った。足はブックスタンド。それを1箇所。ここは人間が出入りするため、移動できるようにした。
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 通常は少ししか開けない他の2箇所の窓には、横1枚で幅30センチの物を。ここは高窓で人間の出入りがないので、固定してしまった。
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 さて、そのいなり。
 昨夜は一度立てこもりから出て来て、いつも俺が座っているソファの隣にやってきた。喉や頬を撫でてやると、ゴロゴロスリスリしてきたよ。かわいい!
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 でも、今日、仕事から帰宅したら、また、パソコンデスク下のラックの奥に潜んでいた。
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 それでも、撫でるとスリスリするんだけどねぇ(笑)。

 いやぁ、いなりはホント、かわいいよ。

新しい家族〈いなり〉

 ご縁があって、我家の養子となりやってきた〈いなり〉。
 保護主のぽちさん宅で家猫修行も含め約10ヶ月間、大切にされてのんびり暮らしていた、控えめで穏やかな性格の推定2歳の女の子(保護中の仮名「ニム」)。
 小柄だけど、健康そうな可愛い子。父ちゃん、一目惚れだよ!

 ぽちさんに連れられて、千葉から引越してきた。
 穏やかな性格とはいえ、知らない家に連れてこられちゃぁ、不安だよね。キャリーバッグから出すと、一目散に部屋の隅へ入ってしまった。
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 3時間くらいたった頃、一旦出て来たので、だっこ。まだ緊張してるね。
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 その後は洗面所に立てこもり。
「ぽちさんちに帰りたいにゃ」
 そう訴えているような顔で見ている。
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「いなり。君は今日から、ここの子だよ」
 撫でてあげると、シャーシャー言うわけでもなく、噛み付くわけでもなく。確かにおとなしく、人間嫌いではなさそうなのは確かだ。慣れない家で不安なだけだろう。
 お、シャッターチャンス!
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 ほら、いなりは美人ネコさんだね。まぁ父ちゃんは、そんなの先週ぽちさんのお宅で初めて君に逢った時から知っているけどね。

 洗面台に飛び乗り探索して、そのまま箱座りでくつろいじゃってるよ。
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 しかし、いなり、今日は構わないけど、そこは邪魔だし、濡れるぞ(笑)。

 抱っこして居間に連れて来たら、また部屋の隅——の嫁さんのMDなんかがある棚の奥——に逃げ込んじゃった。またここで箱座りしちゃっているよ。
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 少しずつでいいから、みんなの所に寄っておいでね。

 最後に。ぽちさん、素敵なご縁に感謝します。また、遠くて悪天候の中いなりを送って来ていただき、いなりのご飯まで戴きまして、ありがとうございます。
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 我家ではニム=いなりひとりを引き取るので精一杯ですが、ぽちさんの今後のご活動を応援しております。
 そしてもちろん、いなりは大切な家族の一員として、愛情をもって、幸せになってもらいます。

 今回お世話になったぽちさんのブログ「ぽちんち」はこちら

里親になる

 覚悟はしていたし、ペットロス症候群とまではいかないけれど、今の自分の心身状態での〈にゃあ〉の旅立ちは、さすがに辛かった。
 で、俺の場合「もうネコは飼わない」ではなく、「またすぐにネコと暮らしたい」気持ちで一杯だった。
 半分は寂しさを紛らわすためにも、ネットでなんとなくネコ関係を検索したりネコ好きさんのブログ仲間からどんどんリンクをたどったりしていた。目に付くのは、にゃあと同じ茶白の子ばかり。

 そんな中で、とても気になる子を発見! その子の里親募集をしているらしい。
「やっぱり、にゃあの四十五日が過ぎるまでは、次の子は……」とも思っていたので、悶々とすること数日。
 しかし、こんなに悶々としていたのでは、かえってにゃあにも申し訳ない。もしかしたら、にゃあが紹介してくれたご縁かもしれない……。もう実に都合のいい勝手な考え方だが、そんなふうに思い、意を決して、その子の保護主さんに連絡をしてみた。

 そんなこんなで、もちろん家族とも相談のうえ、家族代表として俺が先方へ“養子縁組のお見合い”に行った。

 ブログでの写真やプロフィールなどでも既に「お気に入り」になっていたのだが、実際に逢ってみると、可愛い!
 保護主さんが、カメラが嫌いで写真写りが悪いと言っていたが、本当に、実際には、愛くるしい。保護されてから今まで、大切にされて家猫修行をしていたのだということを感じることができる。
 穏やかで優しくて人見知りもしない(だけどカメラは嫌い(笑))、おとなしい子。

 お気に入りだというベッドの中にいるその子に、
「うちの子になるかい?」
 そうささやきながら頭や背中をなでてやっていると、ゴロゴロいいながら、すぐに寝てしまった。うわー、なんだこの可愛らしさ!

 その子は、今度の日曜日に我家に引越してくる予定。