柳家喜多八師匠、お疲れ様でした

 寝耳に水とは、まさにこの事。
 昨日5月21日夕方、ツイッターのタイムラインにあった投稿から、柳家喜多八師匠の訃報を知った。
 特に柳家/柳亭、古今亭を贔屓にしている俺としては、大いなる大打撃だ。
 誰か、師匠が寝ている布団の四隅を持って頭と足を入れ替えて呪文唱えてやらなかったのかよ……。

 いつもマクラではやる気がなさそうに「あたしゃ虚弱体質でして」って言うのが定番で、単なるネタだと思って大笑いしていたが……。

 喜多八師匠を知ったのは、ほんの数年前。テレビ番組「TBS落語研究会」で見てから。

 その時の演目が「死神」で、やる気のなさそうな虚弱体質キャラでのマクラから本編での死神登場のくだりまで、スムーズに入り込めた。
 死神は最初はやる気なさそうな飄々とした感じだが、しかし、噺が進むにつれ凄さがます。そして最後は落語ではあまり多くはない「救われない」結末。
 喜多八師匠の風貌とキャラクタに見事にマッチした快作だった。
 すっかり喜多八師匠のファンになっちまった。

 前述のように、師匠を知ったのがつい最近であるため、いつから虚弱体質キャラを演じていたのかはわからないが、近年は、身をも芸に取り込んでいたのかなぁ。

 ついぞ生の口演を聴けなかったのが悔やまれる。

 柳家喜多八師匠、お疲れ様でした。
 あじゃらかもくれん、きゅうらいす、てけれっつのぱぁ!


久しぶりの「吉葉寄席」で菊之丞師匠の高座を堪能。

 日付変わって、昨日19日。古今亭菊之丞師匠の高座と、ちゃんこ鍋を囲んでの懇親会を楽しむ、割烹吉葉・主催の「吉葉寄席」に、行ってきた。
 約一年半ぶりになるのか。前回は嫁さんと二人だけだったが、今回はまた――二年前に俺の落語熱を再燃させるキッカケをくれて且つ、吉葉寄席を紹介してくれた――鴻池の猫兄も一緒。

 最初は「町内の若い衆」
 菊之丞師匠がお得意とするおかみさん――というか、師匠の風貌から、おかみさんの仕草が似合うのだ――がキーポイントとなる、いわば、真骨頂な演目ともいえる。
 個人的にはこれはたいした噺とは思っていないのだが(笑)ストーリーもサゲも単純明快で、大笑い。

 二席目「居残り佐平次」
 会場へ行く途中、嫁さんと「季節柄「船徳」を掛けてくんねぇかな。俺、あの噺大好きなんだ」などと話をしていたのだが、師匠が二席目に黒い着物に着替えて登場したので、「こりゃ怪談か?」と思った。
 が、まくらで吉原とか「四宿」、品川の話へ流れていったので、兄貴と顔を見合わせ「お、もしかして佐平次か!」とニヤリ。
 いやぁ、前述のように、おかみさんの仕草が似合うほどの色男である菊之丞師匠。生意気にも、ダークヒーロー佐平次はどうかなぁ、ましてや好きな噺だし、大ファンである師匠にがっかりしたくないし……などと思っていた。まぁ佐平次は最終盤まで悪漢ぶりはみせず、お調子者と振る舞っているので、そういう所は師匠の芸風にも合っている。
 が! いや、なんだかんだいっても、やはり菊之丞師匠。噺が進むごとに、どんどん引き込まれていく。終盤もみごとな貫録でやりきった! \日本一!/と(心の中で)叫んだよ。
 懇親会の時にお伺いしたのだが、なんでも、今年に入ってネタおろしをした演目らしい(聞き間違っていたらごめんなさい)。

 まくらといえば、「町内の若い衆」は、ひとを“持ち上げる(褒めちぎる)”場面が重要な噺(というか、それしかない(笑))。一席目そのものが、二席目のまくらのような感じになっていたのか!

 おかげさまで仕事が忙しい今日この頃。昨日も出かけるギリギリまで仕事をしていた状態で、比較的短いお出かけだったのだが、菊之丞師匠の落語会及び懇親会はもとより、その後のコーヒーショップでの鴻池の猫兄との歓談も、とても楽しく、なかなか高密度なひとときだった。
「笑い」っていいね。また元気にやっていけそうです。


古典落語を聴く日々

 前《さき》の記事の通り、上方落語を題材にしたNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」にはまり、その延長で、本物の古典落語を聴き始めている。まずは劇中に登場した演目や超有名な演目からあたってみた。

 桂枝雀師匠の「愛宕山」。この噺は上方と江戸でまるで違う演出で伝承されてきたらしい。それを比較して確かめたいので、春風亭昇太師匠版も。
 桂米朝師匠の「地獄八景亡者戯」。
 他には、柳家小三治師匠や古今亭志ん生師匠で、「時そば」「芝浜」「饅頭こわい」「船徳」「あくび指南」などの、かつて何度か聴いた事がある有名でとっつきやすい演目を。

 しかし、えーと、まだ単純に「聴いて大笑いしている」状態で、「落語について」語れるほどではないので、その辺は、もう少し勉強してから改めて。

 ともかく、落語のCDもiTunes/iPhoneに入れて、外出時でもよく聴いているわけだが、音楽をシャッフル再生した時に、途中で落語も再生されちゃった時は、吹いた。
 サザンオールスターズ「愛の言霊」の次に古今亭志ん生「妾馬《めかうま》」がかかった時には「お。iPhoneって解ってるねぇ!」と思い、それはそれで面白いが、さすがに変だよなぁ。
 落語はメディアの種類を「オーディオブック」にすればいいのか? でもそうするとiPhoneでリスト表示された時に、演目名が出ない。「ジャンルが落語以外」というスマートプレイリストを作るか?……とかとか、ちょっと悩んだが、なんのことはない。各曲の設定で「オプション」ペインに「シャッフル時にスキップする」って項目がちゃんとあったんだね(笑)。

 と、サゲもなくおしまい。


脚本サイト発見

 これは、覚え書きのためのメモ。
 先日の、娘達の演劇部自主公演の演目は、脚本登録・公開サイト「はりこのトラの穴」に登録されてる「二コ兄ちゃんのハローワーク(公開版)」って脚本だったんだけど、これ、カテゴリがお笑いとSFだよ(笑)。
 まぁ、改めて読んで納得だけどね。
 で、娘たちのは、元からかなり縮めた演出で上演されたのかなと思ってたら、ほとんどそのままであまり大きな変更はなかったようだ。

 この作者、高久ますもさんって、高校生くらいかな。一昨年に処女作を登録されている。
 荒削りでちょっと無茶なストーリーだけど、ちゃんと起承転結があるし、文章じゃなく、演劇としてみたら調度いい感じかもね。

 ねこぱんち!
 →娘の初舞台