尾藤博士は、実在した!

 なんか、常温超伝導がどうのこうのと講釈していたので、近寄ってみたら、尾藤博士じゃないか! 最近登場しないと思ってたら(笑)、こんなところに……。
 っていうのはもちろん冗談。
 連休最後の日である今日、家族でお台場にある日本科学未来館に出かけてきたんだけど、この方は、その未来館のインタープリター(展示説明員)。
 低温環境下における超伝導技術について、リニアモーターや偏向レーザーが実用化されていると説明してくれていた。
 その最後に言っていたが、常温環境下でも超伝導を発生させる物質(常温超伝導体)を発見できれば、ノーベル賞モノだって。
 まぁ、オーブファイブ馬場鉄工所関係の話を作っている時にもちょっと調べてた事なので、概要は解っていたが、こうやって実際に目の前で実演してもらうと、ひじょうによく解るね。
 やっぱり科学は面白い。学校の授業としてはそれほど好きではなかったが、(大人になってから)興味のある分野だけを聞きかじるってのが、何とも楽しいね。
 そういえば、未来館への往復に乗った都営地下鉄大江戸線も、リニアモーター式なんだよね。完全な磁力浮上式ではなく車輪式ではあるけど、リニアモーターによってエネルギーコストを稼いでいるとか。大江戸線、名前は変だけど、意外とすげーな。

注:尾藤博士
「玉猫戦隊オーブファイブ」を核とするオーブプロジェクト内に存在する架空の人物。びといんがその中の人を役する。
 本名=尾藤一郎。政府特務機関特種調査室別室・特種装備研究所(通称馬場鉄工所)所属の物理学者。元・城北大学都市環境物理学部研究室助教授。
 常温超伝導に関する技術を持つため、馬場鉄工所にスカウトされる。馬場鉄工所とは、実は、自分の技術を持て余しぎみなオーバーテクノロジストを良識があるうちに集約して監視するという役目もあったらしい。

設計士 尾藤一郎

 尾藤は、かれこれ5時間くらい、CAD画面を見つめている。マウスを握る手はせっかちに動くが、画面上は、線の密度がいっこうに上がっていない。
「主任、ちっとキビシイっすよ」
 馬場は、役職で呼ばれるのを嫌う。ちょっと訝しい顔をしつつも、尾藤を振り返った。
「ん? でもさ、こうやって形になってるよ」
「それは、力技で組み上げた模型でしょ。いや、現実的にも可能な理論だと言うのは解りますけど」
「でしょ。だから、まぁ、詰め込んで欲しいんですわ」
「じゃぁ、もう少し時間をください。なんとかしてみます」
「お願いします。尾藤さんならできますよ、絶対。期待しとるんですわ。焼きそば弁当、食いますか?」
「あ、いただきます、大将!」
 やっと、尾藤の顔に笑顔が出た。
 こんなやりとりは、ただの息抜き以外の何物でもない。
 お互い、気心知れているのだ。
 尾藤は、本来は有能な設計技師だが、かつて、自分が設計した機械の暴走により大事故が起きた事がある。
 機械に細工をして事故を引き起こしたのは正体不明の結社の仕業だというのは、後の調査で判明したが、尾藤は、自分のせいでもあると思い、それがトラウマになり、以後、自ら基本設計をすることは拒み続けている。
 それでも、なんとか現在の立場にいられるのは、尾藤の才能を信じてやまない馬場がここに誘ってくれたからだ。
「しかし、大将……やっぱ、目茶苦茶難しいっすよ、この気球がルーズソックス状にしぼむの。いや、くどいようですけど、現実的にも可能な理論だと言うのは解りますがね……」

ねこぱんち!
♪お玉つれづれ日記♪ 〜美人尼僧説法〜:『息子へ』〜母(馬場ミサヲ)からの手紙
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