どうでもいいことだけど

 なんか、急に思い出した。

 もう30年以上前だと思う。小学校1年かそこいらの頃。

 空き地で友達とケンカしてたんだよね。
 何が原因だったか分からないけど、たぶん、たいした事じゃないと思う。
 もう、殴り合ったり、顔に砂叩きつけたり、それなりに乱闘だった。

 そこを、近所の駄菓子屋のばあさんが通りかかったんだ。
「おい。あたしが行司やってやるから、相撲で決着つけな!」
 ばあさんは、そう言ったんだけど、俺達は、また直ぐにつかみ合いを始めた。
 そしたら、ばあさんは帰っていった。

 と、思ったら、少しして戻ってきたんだ。
 手にはコーラの空き瓶(当時はガラス瓶で、店に返却してた)を数本持ってて、
「うりゃっ!」
 と、それを投げつけて来た!
 瓶は足元で木っ端みじんだ。
 すげー、恐かった。
 で、ばあさんは、
「ほら。ガラス、はやく片づけろ」
 と言って、ホウキとチリトリを渡された。
 訳が分からないけど、もう、恐いので、無言で従った。

 その後、ボロボロの体になって、ばあさんに送ってもらって家に帰った。

コメント

  1. ponsuke より:

    威勢のいいばーちゃんだなぁ。
    今のご時世には、絶対簡単には出会えないばーちゃんだね☆

    今、奥田英朗の「サウスバウンド」をちんたら読んでるんだけど、昔のご近所とか、同級生とか、そんなハナシ。
    まだ最初の方だから、どうなるか分かんないけど、
    なんだかシンクロしちゃったw

  2. すしバー より:

    東京に空き地があって、
    ガキが取っ組み合いのケンカしてて、
    駄菓子屋があって、
    ちゃんと起こってくれる他人の大人がいて、
    いろんな意味で、正しい時代の話ですね。

  3. びといん より:

    ponsukeさん、すしバーさん江
     間違いなく昭和時代の話ですしね。
     ちなみに、このばあさんのあだ名は「なまず」でした。そして、駄菓子屋は「ばばみせ」と呼ばれていた。ま、お約束ですが。

  4. まみぃ より:

    いせいのいいばーちゃんだね♪
    そゆひとにはなれなくっても、そうゆう気持ちで、生きていこうっと

  5. びといん より:

    まみぃ江
     恐いばあちゃん、いやーん。