「七井コム斎のガンダム講談乙 東京方面軍8」に行ってきたよ

 3月にツイッターに流れてきた画像で、大阪のストリートフェスタ(コスプレイベント)とやらでジオン兵の行軍をやっている人たちがいて、それを率いていたのが——あとで知ったのだが——七井コム斎師匠だった。ガンダム好きでジオン派というのは俺もそうだが、こういう時にあえて一般兵のコスプレをするというのが素晴らしい。
 閑話休題。それでコム斎師匠の事が気になりネット検索などをすると「ガンダム講談」をやっている講談師の方。
 いやもうこりゃ聴くしかないでしょ。東京でも定期的に講談会を開催しているというので、さっそく至近のを予約したぜ。
 って事で、去る6月8日に神保町のらくごカフェで開催された「七井コム斎のガンダム講談乙 東京方面軍8」に、嫁さんを連れて観覧してきた。
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 正直にいうと、そもそもはコム斎師匠のガンダム講談を聴くのだけが目的だったのだが、いやあ、他の出演者もみなさんが凄くて、面白かった。

 以下、順番に簡単な概要など。(敬称略)

 前説は、船橋在住の謎の芸人だなっしー!
 説明なんかほとんどせず、好き勝手にテキトーに喋っていただけ(笑)。
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 郡司総帥「郡司総帥のガンダム演説」
 テーマは「旧ザク」
 全43話を通してたった1度、2〜3分しか登場していない旧ザクについて、ガデムの補給艦隊の活躍をふまえて丁寧な解説をしてくれた。
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 ファミコン・キッド「ガンダム朗読〜長靴をはいたシャア」
 童話をガンダム世界に置き換えて改変。“カラバ”を無理やり……もとい、うまく突っ込んだね。
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 大野敦子「アツコ・オオノ 平和のために歌います」
 ガンダムF91のイメージソング「君を見つめて」というマニアックな歌を披露。こんなマニアックな曲(映画本編では流れていない)を選ぶとは、さらにできるようになったな!
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 春風亭吉好「ガンダム落語 シャアでからぬけ」
 古典落語をガヲタの掛け合いにアレンジ。最初に元になった古典「穴子でからぬけ」も演ってくれたので、落語に詳しくない方にもいいね。これはいい。
 吉好さん、咽のご病気で前日ま入院されていて、このイベント当日もかなりつらそうだったなぁ。お大事になさってください。
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 ジオン女子高「国語〜富野語の練習」
 ファミコン・キッド先生を講師に迎え、富野語の勉強。なるほどなー。解ってはいたけれど、こうやって系統立てしてくれると、なお解りやすい。
「俺も喋ってみようと思うのだよ、富野語を!今度、今度はな!この思い、誤解を生んだ想念が放出されたと思いたい」
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 カイ太田「ガンダム一人芝居 カミーユ心療内科に行く」
 題名で半ば想像できるとはいえ、この太田さんの演目が、一番「ライブならでは」だったんじゃないかなー。いろいろな意味で(笑)
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 ガルマ伊藤「がるまお兄さんの絵本読み聞かせ」
 有名絵本をガンダムにアレンジ。ほとんど出オチだけど、楽しかった。太田さんとは違う意味でヤバい演目。今回出演者唯一の「演目中の撮影禁止」(笑)

 七井コム斎「ガンダム講談乙〜グワダン会談」
 アクシズ勢が地球圏へ戻り、エウーゴの代表がグワダンへ赴きミネバと謁見するあたりを「那須与一の扇の的」の話になぞらえた演目。なるほどー。講談って、子供の頃に親父がよくカセットテープで聴いていた、広沢虎蔵の「清水次郎長」くらいしか記憶にないけど、こういう親しみやすいのもいい。
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 2時間でこれだけの出演者。ひじょうに濃い内容で大満足だった。

 とてもフレンドリーなイベントで、よかった。
 開演の前などにコム斎さんと少しだけお話しできたんだけれども、やっぱりジオン派はいい人ばかりだね!(笑)
 今後も東京で開催される時は足を運びたい。

 コム斎さん、会場を出る時に、お見送りをしてくださりありがとうございました。

 ジーク・ジオン!

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