リアル過ぎて見失う所だったぜ

 1月に発売されたという噂は知っていたのだが、先日まで忘れていた。

機動戦士ガンダム一年戦争全史 上—U.C.0079-0080 (1)
機動戦士ガンダム一年戦争全史 上—U.C.0079-0080 (1)
学習研究社 2007-01
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 昨日、近所のTSUTAYAで見つけたので、やっと購入。
 このムック、発行元は学研なんだけど、装丁や本文の雰囲気が、同社の「歴史群像」シリーズにそっくり(たぶん確信犯だろうね(笑))。うちの近所のTSUTAYAはアニメ関係と歴史関係の雑誌は同じコーナーにあるもんだから、この表紙を初めて見た時には、まじに一瞬「歴史群像」の第二次大戦のドイツ軍か何かの巻かと思ったよ。ザクが描かれてなかったら、発見はさらに数秒遅れたに違いない。

 もちろん、内容もかなり濃い。かの名著「ガンダムセンチュリー」を思わせるように、「史実」を克明に綴っている。
 この上巻は、主にジオン関係について記述されている。まぁ、一年戦争前半が主な題材なので、必然的にそうなるのかもしれないけど、いずれにしても、ジオン派の俺としては嬉しい。
 ちょっと高いけど、読みごたえあり。


カイレポ2の感想

 劇場版の、いわゆる「新訳Zガンダム」のサイドストーリーの完結編。

機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのレポートより (2)
機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのレポートより (2) 富野 由悠季 ことぶき つかさ

角川書店 2007-01-26
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 この巻は、いくつかの悩みを抱えている(引きずっている)カイがミライに会いに来た所から始まる。
 そして、解決の糸口を見つけたというか、踏ん切りをつける。
 ラストは、映画と同様、セイラと会って、まぁ、それについて補足みたいな感じで完結するわけだが。

「新訳Z」に添っているので、シャアのダカール演説とかディジェとか、アニメ本編でバッサリカットされた部分を、うまいこと補完している。それは「カットされた部分はTV版で補完」という安易な事ではなく、かといって大胆すぎるアレンジでもなく、まさに「新訳Z」らしい解釈がなされていた。
 もちろん、このコミックの主役はカイであるので、それらにカイが絡んでいく訳だが、なんか、違和感なさすぎなんだよね。大袈裟かもしれないけど「劇場版Zにこういうシーンがあったなぁ」と一瞬思い込んでしまうくらい違和感がない。言葉を変えれば、説得力がある新解釈なんだよね。

 カバーの装丁。レイアウトは1巻と同じなんだけど、そのカバーイラスト、1巻のカイは厳しい表情なんだけども、2巻のカイは、微かに微笑んでいる。これは、とりあえずグリプス戦役が終結し、カイの中の戦争もひとまず決着がついたということを表現しているのだろう。

 でも、「ジオンを徹底的に叩く」彼の仕事は、まだ終わっていない。

 MS戦闘シーンが全く描かれないガンダム漫画。しかし、カイ・シデンの魅力で、熱い物語が展開される。傑作だよな!

 ぜひ、続編を描いてほしいなぁ。もし続いたら、きっと「逆シャア」に繋がるんだろうな(笑)。

 カイ・シデン、もはや軟弱者じゃないぜ! 素敵過ぎる!