びと辞苑「おととい」

おととい[一昨日]
昨日の前の日。おとつい。いっさくじつ。古語の「ヲチツヒ(遠つ日)」が転じた語との説あり。

「ユウコ2004」第2話

「ねぇ、ちょっと、聞いてくれる?」
 ユウコは、親友のマキに、昨日あった出来事を披露した。
 うらみつらみを込めて、訴える。
「その電介ってのが、なんかシンキくさいのよ」
「でもさぁ、本当に、そんなのが出たの? しんじらんなーい」
「う、うーん。私だって、信じたくないわよ。でも、見た物はしょうがない。でも、いきなりだったよ。ばぁーっと地面が割れて、ヤツが飛び出したんだ。寝耳に水って感じ。っきゃぁ!」
 ユウコが、突然しゃがむ。
「どうしたの、ユウコ!?」
 マキが心配そうに、のぞき込む。
「な、なんか……。耳元に、水をかけられた!」
「え? 誰もいないし、私はなにもしてないよ。ユウコ、なんか、疲れてる?」
「あ、マキってば、信用してないな!」
「ごめんね。正直いって、信じてない……。いや、ユウコの事は信じてるけど……今日は、早く帰って、ゆっくりしなよ」
「……うん、そうする。じゃぁね」
 ユウコは、帰宅して、夕食もそこそこに、ベッドに入った。

 翌朝。すがすがしい目覚め……と思いきや。
「おはよう、ユウコ」
「げっ!」
 目の前には、電介が立っていた。
「どうだい、不条理な世界は」
「どうもこうもないわよ! あんたのせいでね……」
「おっと、まぁ、待った待った! 今日はね、私の実力を解ってもらおうと思ってさ。何か、希望を言ってよ」
「うるさい! おとといきやがれ!」
「簡単さ。了解!」

→びと辞宛 


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びと辞苑「おととい」” への6件のコメント

  1.  すしバーさんから頂いたお題「おとといきやがれ」で書いてみました。
     でも、もう、出オチに匹敵するようなバレバレさですね。
     っていうか、この「びと辞苑」って企画は、表題ありきですから、ある程度、オチはばれるんだよね。だから、今までは、わざと、オチなしにしてたんだけど。
     それに、自分でいうのも変だけど、なんか、今回のは、パクリっぽいんだよなぁ。

  2. パクリといいますか、それこそ新作落語であったかもしれないオチですよね。
    しかし、物語ってのは、一つのネタをどうラッピングするかも勝負ですからね。

  3. おお、すしバーさんのリクエストが!
    大喜利のような展開(笑)
    ユウコがいきなり江戸っ子ってのはねじ込みましたね。
    最初、昨日の出来事って始まるから「ここが一昨日じゃないのか」と思ったんですが、そんなに単純じゃないと。

  4. すしバーさん、マンガーZさん江
     なんというか、このお題、ある意味ではすごく難しいですよ。
     だって、俺の力では、どうしても、こういうオチしか思い付かないんだもん(笑)。

  5. といいますか、完全にタイムマシンをどうつかってやろうか?って発想になりますよ。

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