日本語リッチテキストエディタ Hagoromo β版

 Artman21から、Mac用の新しいテキストエディタHagoromoがリリースされてた。まだβ版だが、これ、軽快で凄い。
 俺は同じ開発元のテキストエディタJedit Xを、前身の初代Jeditから——さらにいえば、そもそもの源流であるJterm(パソコン通信クライアントソフト)付属エディタ時代から——ずっと愛用していて、それには大きな不満はないのだが、縦書き原稿用紙モードがもう少しマシになり、アウトラインプロセッサ機能もつけば完璧なのになと思い、何度か要望も出していた。
 Jedit Xは、まぁ上記以外はすでに完成度も高く、近年はOS Xのアップデートに追従する程度の微細なマイナーアップデートのみだった。
 それが、ここに来て完全新作としてのHagoromoの登場。とても嬉しい。

 サイトでの紹介文によると、

Hagoromo は主に日本語を編集するためのリッチテキストエディタです。
独自開発のテキストエンジンを装備し、
標準テキストエンジン(NSTextView)では難しかった
軽快な縦書き編集、原稿用紙モード、ルビ、縦中横、圏点など
日本語編集に欠かせない機能を実現しています。
また、文書の全体の構造を定めてから細部を編集していくのに便利な
アウトラインプロセッシング機能をサポートしています。
もちろん、エディタとしても Jedit X なみの検索、置換機能を備え、
iCloud、フルスクリーン編集、自動保存、バージョン管理など
OS X の最新機能にも対応しています。

 とのこと。
 さらに、ePub書き出しもサポートしているようだ。素晴らしい。

 大きなテキストファイルの読込みも割と高速で、約3MBのプレーンテキストも読込みファイル選択から10秒弱で編集可能になる(MacBook Pro 15インチ mid2012にて)。ちなみに、Jedit Xでは5MB程度までほぼ一瞬で読み込めるのだが、その速さが異常なのだ(笑)。
 操作感やウィンドウが慣れ親しんだJedit Xに近いのも助かる。

 Jedit Xではレイアウト設定が面倒で申し訳程度でしかなかった原稿用紙モードも、ちゃんと使えるものになっている。しかも速い。
 日本語を意識した独自テキストエンジンを開発したそうだ。
 アウトラインプロセッサ機能も搭載された。これはまだ不具合(子トピック作成時に空白トピックができる事や、ショートカットが効かない事)があるが、β版のうちに解消されるだろう。最近は長文をあまり書かないが、アウトラインプロセッサはあれば便利な機能だ。

 進展と正式版リリースが楽しみだ。応援しています。

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