詩:なんだっけ

 なんだっけ

 掲載 2008年十二月二十八日
 初出 1990年
 びといんねっと
 自家製本詩集「1966」(1993/06)収録より

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:-

 なんだっけ

 ほら 丸くて四角くて
 なんて言うんだっけ
 昔見たような気がする

 ほら 大きくて小さくて
 あそこに有ったじゃない
 昔一緒になってさぁ

 ほら うるさくておとなしくて
 みんなで追いかけた
 昔はちょっと恐かった

 もう少しで思い出すんだけど
 なんて言うんだっけ あれ

 掲載 2008年十二月二十八日
 初出 1990年
 びといんねっと
 自家製本詩集「1966」(1993/06)収録より

コメント

  1. ろぷ より:

     こういう詩って大好きです。
     なんていうかどうでもいい(って言ったら失礼だけれど)日常というか飾らないおしゃべりというか、とてもリラックスできます。
     波瀾万丈のドラマだけが面白いモノじゃない。「なにもない」というのも立派にイイモノですね。

     なのに字数と言葉が微妙に韻を踏んでいたりして心地よいリズムを感じます。詩というよりもすでに歌の詞ですね。これは。

  2. びといん より:

    ろぷさん江
     ありがとうございます。
     たまにこういう無意味な物を書いてしまうんですよ。文字の抽象画、みたいなの。好きなんです。